人気国内ドラマの原作小説にみられる2つのタイプ

国内ドラマの中には放送から何年経っても多く人から圧倒的に支持されている伝説的な作品がいくつかあります。
原作が持つ圧倒的なストーリーテリングや登場人物の設定といった魅力と、小説で描写されているイメージを裏切らないキャスティングで原作ファンにも深い満足感を与える正統派の作品がある中、原作とはかなり違った脚色が施され登場人物の設定も全く変えられていながら高い人気を獲得して、原作小説よりも好感度を上げた作品も少なくありません。

そういった国内ドラマの場合、多くは元々原作小説の知名度があまり高くなくドラマ化されてから小説を読むという流れで知った人が少なくない作品です。
原作のイメージに固執している人があまり多くないぶん、ドラマならではの魅力的な脚本やオリジナル設定部分が多い登場人物を生き生きと演じる俳優陣に惹き付けられてファンになり、原作との違いがむしろ好まれるというケースも少なくありません。
特に小説で描写されている登場人物の雰囲気そのものを再現しているよりも、演じている俳優の持ち味を際立たせるような設定変更やオリジナルの演出が活かされている場合、俳優のファンがドラマの後追いをするようにして読んだ小説のほうでも、登場人物を俳優の容姿や声音を脳内で再生させながら読み進むため、新たなファンにもなることもあります。

逆に小説を何度も読み返しているほど熱心なファンの場合、人によっては大好きな作品のドラマ化自体を喜ぶどころか反感を抱くことが少なくなく、キャストが決まると小説でイメージを膨らませていた人物像と俳優とのギャップに強く反発したり、脚本のオリジナル展開に怒りを覚える人も出てきます。
かつてそういった非難の声は家庭内や仲間うちでの会話でささやかれる程度でしたが、現在はSNS上などでやり玉にあがることになるため、国内ドラマでは原作のある作品のドラマ化の場合かなり窮屈な制作を余儀なくされていると言われます。
視聴者の厳しい声が必ずしも国内ドラマのレベルを上げる方向に役立っていないという声もあり、テレビ離れもあいまって一昔前よりも難しい時代になったと言われています。

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